2015.09.18
東寺の探訪。これまで、宝蔵、食堂、と進んできました☆
今回は、講堂です☆
講堂は、825年空海によって着工され、835年に完成したとされているそうです。
1486年に消失してしまった後、創建時の基壇の上に1491年に再建されました。
純和風建築様式です。
今回は、軒下に注目しました(^-^)
写真のいかにも複雑そうな、木が組み合わさってゴツゴツとしているところがありますね。
これは、斗栱(ときょう)という古建築の手法です。深い軒を支えて、荷重を柱に伝える働きをしています。
「斗」というのが、四角い枡のような形で下部がえぐられた形のものを指し、「栱(ひじき)」は斗や桁などを載せる腕木を指します。
構造材ですが、装飾的な意味も大きいです。
斗栱(ときょう)は大斗に枠肘木(わくひじき)が十文字にはめ込まれ、その上に小さい斗が十文字に5つ配置されたものが1単位で「三ツ斗(みつと)」と言います。
この三ツ斗がいくつ重なるかを「手先(てさき)」という言葉で表します。
そこで!今回注目した理由がここなんです☆
講堂の斗栱は、三手先!!
和様建築の斗栱では最高のものです。
平安時代以降和様建築では塔を除いて一部の建物にしか三手先は使われていません。(鎌倉時代に請来した禅宗様建築では中国様式の三手先が復活しています。)
本堂や塔以外に見受けられるのは珍しく、格式の高さの表れです。
講堂で三手先となると、この先の金堂は・・・
ワクワクしますね♪
京都は東寺を訪れました!ーその3 食堂(菱形格子の持つ意味)
京都は東寺を訪れました!-その5 金堂 (様々な様式が混合した異端児的本堂)
京都は東寺を訪れました!ーその6 五重塔(隠れているあの子を探せ☆)
京都は東寺を訪れました!ーその7 大師堂(日本古来のエコとは?)