2015.09.10
お寺の本堂の梁を京都の職人の塗装作業模様を拝見しました。
現在では数少なくなったお寺の装飾を修復塗装する職人さんを京都から呼んでの作業です。
↓塗装前の梁の様子。木彫りの彫刻がはっきり見て取れますね。
塗装が剥がれた部分の下地和紙を新たに貼り直してから装飾塗装を施します。
何故、和紙を貼るかと言うと、木目には柔らかい部分と硬い部分があり、柔らかい部分には塗料がよく浸透し、硬い部分には塗料が浸透しにくいため、木地の凹凸を無くすとともに、塗料の浸透を均一にするためです。
↓塗装後の梁の様子。上の画像と角度が違いますが、斜め下から撮しています。現在の塗料とは異なり、色粉という粉を溶いて塗ります。
色鮮やかな朱色が蘇り、建設当時の華やかさを彷彿とさせますね。古い建物には、沢山の職人さんの技が、建設当時だけでなく、修復にも見て取れます。
とても繊細な作業に息をのみました。
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