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さぬき市の一級建築士「谷野設計」の寺社建築探訪記さぬき市の一級建築士「谷野設計」の寺社建築探訪記

2015.09.16

京都は東寺を訪れました!ーその2 宝蔵(校倉造り)

前回、東寺にを訪れたことを書きました
今回は、第二回目
東寺を慶賀門から入ると、先ず出会う建物が『宝蔵(ほうぞう)』


宝蔵の近くに行く事が出来ないため、少し遠いですが奥に見えるのが宝蔵です。

 

典型的な校倉(あぜくら)造り。
屋根は寄棟造りの本瓦葺です。京都で校倉造りにお目にかかれるのは、珍しく貴重な建物です(^^)

校倉造りといえば、奈良の東大寺の正倉院が有名ですね。
この柱を使わず、木材を井桁(いげた)に組む方法は日本だけでなく、海外でもロシアや北欧など木材の豊富な国で見られる工法です。
洋風校倉造りで分かりやすいのが、ログハウス。日本と違って丸太を使用します。

 

校倉造り=調湿機能 と、長年(今も?)誤って認識されてきました。
先述の正倉院の宝物の保存状態が良かった為、校倉造りが素晴らしい!と評価されたからです。
でもこの調温調湿機能は、校倉造りという工法によるものではなく、使用されていた木材そのものの調湿機能と、桐箱などの木箱を何箱にも重ねた中に宝物を保管した保管方法によるものと研究結果により分かっています。

 

とはいえ、柱を使わずに井桁で組み上げ、瓦屋根の重みでより強固な壁面を作っている校倉造りはそれ自体、魅力的です。
<a href=”http://taninosekkei.ashita-sanuki.jp/e892826.html” target=”_blank”>日光東照宮で見られる校倉造りは、こちらの記事に載せています。</a>

因みに、この東寺の宝蔵。
焼失した後の再建とされていたのですが、その後の調査で建立当時のものでは⁈ という説も出ているんです!

宝蔵1つとっても、ワクワク要素が詰まった東寺♫
次は、食堂に進みます</a>٩̋(ˊ•͈ ꇴ •͈ˋ)و

 

京都は東寺を訪れました!その1

京都は東寺を訪れました!ーその2 宝蔵(校倉造り)

京都は東寺を訪れました!ーその3 食堂(菱形格子の持つ意味)

京都は東寺を訪れました!-その4 講堂

京都は東寺を訪れました!-その5 金堂 (様々な様式が混合した異端児的本堂)

京都は東寺を訪れました!ーその6 五重塔(隠れているあの子を探せ☆)

京都は東寺を訪れました!ーその7 大師堂(日本古来のエコとは?)

 

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