2015.09.17
東寺の探訪、前回は宝蔵の校倉造りについて書きました☆
東寺シリーズの3回目は、食堂(じきどう)。
食堂は、僧侶が催事の際に食事した場所です。
昭和5年に焼失してしまい、その4年後の昭和9年に再建されたのが、現在の食堂です。
シコロ葺き屋根で本瓦葺きです。
反り屋根の曲線が美しいですね。
この反り屋根は荘厳さがあり、寺社や城郭で好んで使用されてきました。
軒先に一気に雨を集められるというメリットもあります。
沢山見所があるのですが、今回は「格子」に注目して見てみます☆
重厚な板戸の奥に格子戸があります。
正格子の引き戸の上に菱形の格子が埋め込まれていますね!
現在は装飾的な意味合いが強い格子ですが、この菱形格子が重要な意味を持つんです☆
「×」の意味を持つ菱形格子は、お寺や神社で多く見られます。
これは、この世とは違う世界との境界に設けられ、結界や進入禁止の意味を持っています。
寺院の内陣と外陣を仕切ったり、拝殿と本殿を仕切ったり、という具合。
お寺や神社の「×」印を探してみるのも面白いですね♪
敷地内全体の「×」を見つけてその位置を繋いでみると新しい発見がありそうです(^-^)
次は、講堂に向かいます(^-^)
京都は東寺を訪れました!ーその3 食堂(菱形格子の持つ意味)
京都は東寺を訪れました!-その5 金堂 (様々な様式が混合した異端児的本堂)
京都は東寺を訪れました!ーその6 五重塔(隠れているあの子を探せ☆)
京都は東寺を訪れました!ーその7 大師堂(日本古来のエコとは?)