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さぬき市の一級建築士「谷野設計」の寺社建築探訪記さぬき市の一級建築士「谷野設計」の寺社建築探訪記

2013.03.06

古民家とは? 工法と構法の違い

こんにちは。谷野設計の谷野です。

今回は、古民家とは何か?からお話しようと思います。

古民家の定義は、民俗学では「一般庶民が住む古い建物」とされています。
建築学的には、実ははっきりと定義されていません。
一般社団法人古民家再生協会では「築50年以上経過していること」及び「木造軸組工法の伝統構法または在来工法の民家」を指標としています。

古民家の定義の中で、「伝統構法」「在来工法」とありますが、
「工法」は加工・工事などにおける造り方、組み立て方。
「構法」は建物あるいはその部分の仕法、性能などをふまえた構成方法。

簡単に解釈すると、
「構法」は、柱や梁また貫などの木軸材の構成方法、
「工法」は、工事などにおける造り方、組み立て方。

つまり、「伝統構法」は主要な構造部材の構成方法が重要なポイントとなり、「在来工法」は主要な構造部材の組み立て方が重要なポイントとなります。

似ているようで、建物を建てる根本的な思想がまるで違うんですね。
その根本思想の違いは、改修・リフォームに大きく影響するので、注意が必要です。

寺社で用いられているのは伝統構法。構造材の美しさは、外国の建物と比べても勝るとも劣らないものばかりです。

学生時代、よく京都のお寺を探索しました。
寺院の仏像に興味を持ったのがきっかけですが、次第に現代の建物にはない美しさに惹かれて、京都市内の主なお寺はほぼ見て回りました。
現在の建て方と古い建物の建て方の違いを紐解くことで、伝統建築を守っていく方法をこれからも探っていきたいと思います。

 

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