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さぬき市の一級建築士「谷野設計」の寺社建築探訪記さぬき市の一級建築士「谷野設計」の寺社建築探訪記

2015.10.03

日本建築に使用される木材の時代変化

日本建築に欠かせない木材について⭐️

時代や、建物の用途、地域によって、使用された木材は変わります。

時代に注目してみます。
法隆寺金堂など、古代建築の中でも格式の高い寺院の本堂では総檜造りの建物が多く存在します。
現在より檜は豊富に存在した古代でも、檜を使用できる建物は限られたものだったようです。

飛鳥時代や奈良時代の大規模な寺院建築プロジェクトにより、檜が大量に消費され、近畿地方では枯渇状態にまで陥りました。
その為、平安時代は、檜を使う建物はより限定され、主材として杉が使われるようになります。

中世以降は、主材として松や栂(つが)が多くなります。重要文化財では、檜がやはり使用されています。

固い木材を加工できる技術が発達してからは、ケヤキ造りが増えました。

建築材料として、檜が王座を占めている状態は古代からあまり変化がありませんが、木材の再生周期や、その時代の建築工具、建築技術によって、使用される木材が変化してきました。

豊富な木材資源があり、林業と建築に携わる人々が相互に密接に関わっていた様子が想像できます。

 

重要文化財に使用される木材の用途別比較

 

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