2015.10.16
書写山・圓教寺の磨尼殿(まにでん)。
壮大な建物は、圧倒されます。
この建物は、「懸造り(かけづくり)」といわれ、こんなに大規模な懸造りはとても貴重です。
懸造りは、別名崖造りといわれる、崖などの上に建つ建物を長い柱と貫で床下を固定する方法で、清水寺の舞台造りもこの一種です。
江戸時代には、堤防上の町屋などにも応用されました。
焼失した前身の建物をなんと、絵葉書などの資料から踏襲する形で建てられたそうです。
設計は、武田五一、大工棟梁は伊藤平左衛門。
武田五一さんは、関西建築界の父とも言われる近代日本を代表する建築家です。
法隆寺、平等院などの古建築の修復にも関わっています。
棟梁の伊藤平左衛門さんは、京都東本願寺の大師堂を造営したことでも有名な宮大工です。
建築史に残る偉大なお二方がタッグを組まれただけあって、どこをとっても素晴らしいの一言でした。
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