2015.11.09
お寺の通路部分の壁を改修した際に、火灯窓も新しくしました。
左官職人が漆喰塗りをしているところは、とても繊細な作業で見入りました。
この火灯窓(花頭窓とも書く)は、鎌倉時代に禅宗寺院が伝来した後に日本の伝統建築に出現します。
寺院や、城、住宅など様々な建築に取り入れられてきた装飾窓です。
書院造りには好んで使用されたことから、「書院窓」とも呼ばれるようになりました。
因みに、火灯窓にもその形で何種類かに分かれていて、写真の火灯窓は「狭間(さま)火灯」と呼ばれる形です。
火灯窓は炎に似ていることからその名前が付いたとされていますが、なかには火には見えないような形もあり、窓枠の上部が唐草の曲線になっているものは、総称して火灯窓と呼ばれています。
伝統建築の建具(窓・戸など)には沢山の種類があって、建具を紐解いていくのも楽しいですよ☆
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